1か月ほどまえ、ひまわり組の女の子に声を掛けられました。
『みずき先生と、みなみ先生の前で、❞にじ❞を歌いたいんだけど!準備を手伝ってくれない?』
どうやら、卒園を前に、担任の先生達に何かしてあげたい!と思ってくれたみたいです。そのきもちがとっても嬉しくて、もちろん『いいよ!』と答えて、そこから秘密の計画が始まりました。普段クラスにいない私と、ひまわりさんは、時々一緒にコソコソと準備をしました。
自分たちで、計画書のようなものを作成。みんなの立ち位置、準備するものの一覧をつくって、会の進行についても考えました。
招待状も作りました。作ってしまうと、早く渡したいので、内緒で準備しよう!と言っていたにもかかわらず、2月の終わりには、招待状を渡しました(笑)
何となく、会の段取りもできあがり、招待状も渡してしまうと、当日までなにをしようか・・・と手持ち無沙汰。そこで、プレゼントを作ることに!これもまた、担任2人がお部屋にいない時間を狙って作ったり、『見ちゃダメ!』 『こっちに来ちゃダメ!』と念を押しながら、廃材などを使ってお部屋の飾りやプレゼントを次々に作っていきます。今まで、やってきた制作の技法、素材、色々知っているひまわりさんだからこそ、自分たちだけで、どんどん形になっていき、ただただ感心しました。もちろん、作ることばかりでなく、クラスのお友達に、協力してね!と声を掛けて回ったり、手話覚えてる?と練習に誘ったりという働きかけもしっかりしていました。
そして、いよいよ今日は本番!給食後にお部屋を覗くと、計画書通りに椅子を並べ、準備の真っ最中。担任2人は廊下に追いやられていました(笑)
準備が整い、2人の先生を呼び、早速うたを歌います。緊張した表情も見られた発表会とはまた違った、みんなの表情がとっても柔らかく、リラックスした雰囲気でのにじも、ひまわりさんらしくてとってもステキでした。そして、たくさん作りためたプレゼントも、みんなで役割分担して渡しました。2人の先生は、とっても喜んでくれましたよ!涙は、卒園式にとっておくから!と、笑顔で一緒にプレゼントを眺めました。
1つのことに、団結して取り組むことができるひまわりさん。感謝を伝えられるひまわりさん。自分たちで、やろう!と決めたことに向かってがんばることができるひまわりさん。本当に、年長さんらしくなりました!小学校へも、安心して送り出せるなぁ・・・そんな風に思わせてくれます。中心になって進めてくれた女の子たちは、『たぶん、成功した!』と満足そうな表情でした。園で過ごすのは残り2日。明日はお別れ会。ひまわりさんにとって、特別な1日になりますように。