昨年度まで、白鳥の文化ホールで行っていた保育発表会。今年度は、コロナウイルスの拡大が心配される中で、公共の場を借りることはやめ、園内で、規模を縮小して行うこととし、初めてのホール開催を計画し、練習に取り組んでいます。(現段階では、感染対策を万全にして予定通り、開催する方向です)
当園のホールは、子ども達が普段遊んだり、行事を行う場なので、大きな会場と違って、立派な音響設備や、照明機材はありません。ステージは取り付けることができますが、狭くなってしまうので、発表会は、観客席と、演じる場所の高低差がありません。例年とは大きく形を変えての開催となりますが、子ども達の姿を間近で見ていただけること、ナマの声をしっかり聞いていただけることは、ホールならではの見どころだと思っています。
毎日の取り組みは、今までの❝れんしゅう❞とは少し違っています。保育士が、『ここに並んでね!』 『こう動くんだよ!』と子どもたちに伝える場面がぐん!と減りました。代わりに、『ここって、どうしたらいいと思う?』 『ちょっとやってみようか!』と、一緒に考える場面が多くなりました。
特に、大きいクラスのお友達は、先生と一緒にフリを考えたり、立ち位置の相談をしてみたり。衣装や、頭に付ける飾りを自分たちでつくってみたりと、子ども達が、主体的に作り上げています。一緒に考えたり、用意したりしているので、日に日に劇の内容理解も深まり、セリフや振付を覚えるだけでなく、どんな風に動くとその役になり切ることができるかまで話が出てきたりもします。また、今までのように、幕や、舞台袖もないので、ホールに入ったところから、常にお客さんに見られている状態。出番まで待っている様子なんかも、発表の一部です。どんな風に座っていたらいいかな?待つときの姿勢って?と、出番以外のところでも考えることがいっぱい!!
頭も使うので、練習途中でウトウト…なぁんて可愛らしい姿も見つけました♡
小さいクラスは、一緒に考えるということはまだできないですが、普段の保育を見ていただけるようにと、子ども達の大好きな内容から演目を決めたり、衣装に親しみが持てるよう工夫したりと、子ども達が、心から『たのしい~♡』と思えるような演出を考えています。
慣れ親しんだホールなので、先日、すみれさんとひよこさん合同で行った歌の練習は、本当にいつもお部屋で先生と一緒に歌をうたう時の可愛らしい笑顔がたくさん見られました!まさに、❝こんな姿をご家族の皆さんに見てもらいたいって思っているんです!❞という雰囲気でした。本番で、おうちの方を目の前にしたら、緊張したり、涙が出たりというハプニングは付き物…(笑)でも、こんなに楽しく練習に参加してくれているんですよ♬
ひよこ組のお友達を前に、発表会の演目を披露するひまわりさん。小さいクラスのお友達にお話を読んであげる♫お兄ちゃん、お姉ちゃんが、楽しいお話をしてくれた♡これは、普段の保育の一場面です。練習!練習!ではなく、異年齢の交流を兼ねて見てもらうことに慣れ、自信を付けていくひまわりさんです。やっぱり、お客さんを目の前にすると、緊張するけれど、いつも以上のパワーが出るのも見てもらっている時だからこそ。いろんな感情を経験しながら発表会当日を楽しみにする気持ちも高まっています。
初めてのホール開催、見た目の華やかさは、昨年度までと比べたら劣るかもしれませんが、たくさん練習した、きちんとした姿を見ていただくという感覚ではなく、❝保育発表会❞という言葉の通り、普段の保育の様子を見ていただくような内容になっていると思います。子どもたち、保育士、みんなで作り上げるステキな発表会となるよう、たくさんの工夫を盛り込んでいきたいと思っています。コロナウイルスの感染拡大が心配される中ですが、状況に合わせて、今できる1番良い形がとれるよう考えています。ご理解と、応援をお願いします!